今月(June)の出産【2】

トリニティーの出産が終わった翌々日、別の母猫の出産がありました。
これまで、悲しいお知らせは自粛してきましたが、今回は少しお話ししてみようと思います。
4月にグレースが一人っ子を出産し、ブログで報告させて頂いた後、程なく子猫は亡くなってしまいました。
グレースが出産の時から、何やらソワソワして落ち着かない様子だったので、私としても違和感と言うか、嫌な感じを覚えていました。
グレースが出産後も子猫の世話をしたがらず、子猫が亡くなって、これだったのか…と、府に落ちる結果ではあったものの、悲しんでばかりもいられません。
今後のグレースの事を考えなくては。
子猫を亡くしたグレースは、直ぐに再びヒートが来たので、ママとしての引退を前提に再度交配をしました。
そして、12日に再び出産。
今回が、グレースの最後の出産になります。
そして、お腹には複数頭の子猫がいました。しかし現在、無事に成長している子猫は2頭です。
なぜ、このような結果になったのか。
今回、グレースは、何頭か出産した後、前々回の出産の時のように帝王切開となり、手術そのものも難航し、獣医師の先生に大変お世話をかけました。
通常の帝王切開の予定でいた訳ですが、開腹した後に、子宮捻転だと分かり、子宮の血流が悪くなっている部分から壊死の兆候が見られた為、そのまま子宮を摘出してしまうか、悩みました。
しかしながら、生まれている子猫の成長を考える上で、子宮を摘出してしまうと、母乳の問題や育児放棄等の心配があります。かと言って、壊死の兆候が完全に回復しないまま、お腹に戻してしまっては、他の臓器との癒着も考えられる為、そのまま縫合してしまう訳にもいきません。
猫の(犬も)子宮は、サヤエンドウ2つをV字型にくっつけたようにのようになっており、その片方で捻転が起こりました。
手術の途中で先生から電話で捻転の状態を聞かせて頂き、生まれている子猫とグレースの為に無難な方法だと思い、捻転による壊死の兆候部分のみ切除をお願いし、大丈夫な子宮は戻して貰いました。
夜8時過ぎから12時頃までかかっての手術。私がグレースを連れて帰れたのは、既に午前1時を回った頃でした。
とても辛そうなグレースを、どうにかしてあげたくても、何もしてあけられない、歯痒い気持ちでいっぱいで。。。生まれてくる事が出来た子猫の世話を、グレースに代わって、トリニティーと一緒に、ミルクを与えていました。グレースの子猫は、男の子2頭、今のところ元気に育ってます。
グレースが手術の間も、トリニティーがグレースベビー達のお世話をしてくれました。
疲れた表情のトリちゃんですが、とても良いお母さんですよ(^^)
そして、グレースも赤ちゃん大好きでお世話もちゃんと出来るお母さんです(^^)
2人のママは、互いの子猫を共同保育しています(*^^*)
猫の出産であっても、とても色々な事が起こります。
猫ブームだからと言って、簡単に出産を考えないで欲しくて、今回は悲しい側面もお伝えしようと思い、こちらで公開しました。
猫であっても、一つの命にかわりありません。
十分に考えて、その命に寄り添って下さいね。